図鑑 – アガベ チタノタ ハデス(黒帝斯/恐竜牙歯) – 品種紹介

はじめに

アガベ チタノタの中でも、その迫力ある姿の「ハデス」は、アガベ好きの間で非常に人気が高い品種です。特に黒くうねった長いトップスパインと、恐竜のような鋭い鋸歯（きょし）が特徴で、成長とともにその魅力が増していきます。

ハデスの特徴

「ハデス」は、他のアガベ チタノタと比べて成長が遅く、その特徴が顕著に現れるのは中株以降です。以下は、ハデスの代表的な特徴です。

トップスパインの特徴

• 黒く長いトップスパイン
  ハデスを語る上で欠かせないのが、この長く黒いうねりのあるトップスパインです。特に成熟株になると、このスパインがより強調され、他の品種とは一線を画します。

鋸歯（きょし）の特徴

• 鋸歯が恐竜の牙のような形状
  成長点が太り始めると、サイドの鋸歯がさらに発達し、その形状が恐竜の牙のように力強く表現されます。これが「恐竜牙歯（きょうりゅうしが）」とも呼ばれる由来です。
• 連歯の鋸歯
  ハデスでは、鋸歯が連続しているように見えることがあり、その厳つい姿が特徴的です。鋸歯の面積が広がり、バンド幅も広がることで、成熟株では力強さが増します。

成長とともに変わる雰囲気

• 成熟前後の姿の変化
  ハデスは若い株ではトップスパインだけが目立つものの、成熟とともに鋸歯の存在感が増し、全体的に厳つい印象へと変わっていきます。この成長過程での姿の変化が、多くの愛好家にとって楽しみの一つとなっています。

ハデスの別名

「ハデス」は、その特徴的な姿からいくつかの別名でも呼ばれています。

• 恐竜牙歯（きょうりゅうしが）
• 黒帝斯（こくていき）
• インフェルノ

いずれも、その威圧感と黒いスパイン、鋭い鋸歯を象徴する名前です。

人気の理由と育成のポイント

人気の理由

「ハデス」は、その独特なフォルムと成長に伴う変化が魅力的で、多くのアガベ愛好家の間で人気を誇っています。特に、以下の点が人気の要因です。

• 成長度合いによる変化が楽しめる
  成熟するにつれ、トップスパインと鋸歯のバランスが変わり、見た目の雰囲気が大きく変わります。
• 他の有名品種と並ぶ人気
  「シーザー」「白鯨」「フィリグリー」などのトップクラスに有名な品種と同様に人気があり、普及種と言えます。その一方で特徴が現れるのが他と比較して遅いことも特長で、有名品種の中の違いの１つです。

育成時の注意点

ハデスを育てる際には、特に以下のポイントに注意しましょう。

• 少し大きめの株を選ぶ
  ハデスの特徴が出始めるのは中株以降のため、初めて育てる方は小さな株ではなく、ある程度成長した株を購入するのがおすすめです。小さな株だと特徴がわかりづらく、偽物を購入してしまうリスクもあります。

まとめ

アガベ チタノタ「ハデス」は、その独特なトップスパインと恐竜の牙のような鋸歯が魅力の品種です。成長に伴ってその姿が大きく変わり、見る者を魅了し続けます。ハデスの特徴が最も顕著に現れるのは中株以降のため、購入時は成長度合いに注意しつつ、楽しみながら育てていくことが重要です。

ハデスを育てて、その成長過程で感じる変化の魅力を存分に楽しんでみてください！

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