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アガベ 五色万代の育て方|チタノタとの違い・屋外耐寒と相場(Agave lophantha Quadricolor)

その他のアガベ図鑑 チタノタ・オテロイ以外の園芸品種シリーズ
アガベ 五色万代(Agave lophantha Quadricolor)の親種ロファンサの株姿。中央の淡色帯と縁の鋸歯
五色万代の親種・アガベ ロファンサの株姿。中央の淡色帯と波打つ縁の鋸歯が特徴(© Eric Knight / iNaturalist, CC BY 4.0)
※写真は野生型の親種ロファンサ。五色万代はこの種の斑入り(覆輪)選抜で、斑入り本体の写真は準備中です

「アガベ=室内でLEDを当てて締めて育てる」——そんなイメージが強いかもしれません。でも、アガベの世界はチタノタやオテロイだけではありません。五色万代(ごしきばんだい/Agave lophantha ‘Quadricolor’)は、丈夫で寒さに強い原種ロファンサから選び出された斑入りの園芸品種。中央の濃緑、淡い中斑、黄色い覆輪、そして赤く色づく鋸歯が織りなす派手な縞模様が名前の由来で、屋外で映える明るい葉色が魅力です。この記事では、よく比較されるチタノタとの違い・育て分けから、屋外・地植えでの育て方、Yahoo!オークションの落札データから見た相場まで、五色万代の楽しみ方をまとめます。

五色万代 スペック(目安 ※要確認)
斑(縞)の派手さ
4.5
鋸歯の鋭さ
3.5
耐寒性
3.5
成長速度
3.0
入手しやすさ
4.0
派手な斑と明るい葉色。屋外で映える育てやすい斑入りアガベ
目次

アガベ 五色万代の基本情報

学名Agave lophantha ‘Quadricolor’(=Agave univittata ‘Quadricolor’)
和名・別名五色万代(ごしきばんだい)。流通名「ロファンサ クアドリカラー」
科・属キジカクシ科 アガベ属(リュウゼツラン属)
親種の自生地親種ロファンサは南テキサス〜メキシコ北東部の岩場・低木林(五色万代自体は斑入りの園芸選抜)
耐寒温度の目安約 -5℃前後(中間地〜暖地で屋外越冬可・霜で葉が傷む)。海外資料は短時間 -9〜-15℃ を挙げるものも・要確認
サイズ直径 最大約60cm・高さ約45cmのロゼット(中型)
育成タイプ屋外向き(日当たり・乾燥に強い。盛夏のみ強光を避ける)
難易度★★☆(乾かし気味・日照確保が要点。夏の蒸れに注意)

名前の由来と素性|原種ロファンサの斑入り選抜

五色万代は、チタノタやオテロイのように個体差を選び抜いた「種そのもの」ではなく、丈夫な原種アガベ ロファンサ(Agave lophantha)から生まれた斑入りの園芸品種です。英名は ‘Quadricolor’(クアドリカラー=四色)。その名のとおり、葉の中央の濃緑、内側の淡緑〜黄の中斑、外縁の黄色い覆輪、そして縁を彩る赤褐色の鋸歯という複数の色が一枚の葉に重なるのが最大の見どころです。日本では古くから「五色万代」の和名で親しまれてきた、斑入りアガベの定番といえる存在です。

親種のロファンサは、南テキサスからメキシコ北東部にかけての岩場や低木林に自生する原種で、英語では葉縁にトゲが並ぶ姿から「Thorn-crested Agave(鋸歯の冠をかぶったアガベ)」とも呼ばれます。降った雨はすぐ岩の隙間へ流れ去り、強い日射と乾いた風、冬の冷え込みにさらされて育つ——この出自を受け継いでいるため、五色万代も乾燥と寒さにめっぽう強く、屋外向きです。なお学名については、先に記載された Agave univittata が本来の正名とされた時期もありますが、近年の研究(Thiede ら 2020)では Agave lophantha が有効名として優先するとされています。流通上は「ロファンサ」「univittata」どちらの表記も見かけるため、同じ種を指すと覚えておくと混乱しません(※学名の整理は資料により差があり要確認)。

五色万代の特徴|四色が重なる派手な縞

アガベ 五色万代の親種ロファンサの葉。中央の淡色ストライプと赤褐色の縁の鋸歯
葉の中央に走る淡色の帯と、縁に並ぶ赤褐色の鋸歯(写真は親種ロファンサ。五色万代はここに黄色い覆輪と中斑がのる/© Eric Knight / iNaturalist, CC BY 4.0)
  • 葉色(斑):中央が濃い緑、その内側に淡緑〜黄の中斑、外縁に黄色〜クリームの覆輪が入る。強い日に当てると覆輪や葉先がほんのり赤く色づくのも魅力。
  • 鋸歯:葉の縁が波打ち、そこに赤褐色の細かな鋸歯が並ぶ。葉先には鋭い頂端刺がある。チタノタのような太く白い棘ではなく、赤みを帯びた繊細な鋸歯が斑とよく合う。
  • 株姿:左右対称の整ったロゼットで、直径最大約60cm・高さ約45cmの中型。大きくなりすぎず、鉢でも扱いやすいサイズ感。
  • 繁殖:子株(ランナー)をよく出し、群生しやすい。掻き仔で増やせるため、斑の良い株を選んで殖やす楽しみがある。

白く締まった棘を「室内でLEDを当てて作り込む」チタノタとは対照的に、五色万代は屋外の明るい光のもとで、黄色い覆輪と赤い発色が冴えるのが持ち味です。斑入り植物にありがちな「弱々しさ」がなく、親種ゆずりの丈夫さで初心者でも育てやすいのが大きな利点。ただし、斑入りゆえに全体が緑に戻る「先祖返り」や、逆に斑が多すぎて葉が弱る個体も出るため、購入時は斑のバランスが良く、株がしっかりしたものを選ぶのがコツです。

チタノタと五色万代の違い・育て分け

チタノタ
A. titanota

室内・LEDで作り込む園芸品種。白く太い棘と低重心の株姿が評価軸。寒さは弱めで冬は室内退避。

VS
五色万代
A. lophantha ‘Quadricolor’

屋外で映える斑入り園芸品種。黄色い覆輪と派手な縞が評価軸。耐寒性が高く屋外で冬越ししやすい。

五色万代とチタノタは、どちらも「葉縁に鋸歯を持つロゼット」という点では似ていますが、魅力の方向性がまったく違います。チタノタは棘の太さや株の締まりを室内でLEDを当てて作り込む文化が発達した品種。一方の五色万代は斑(葉色の縞)の美しさを楽しむ斑入り選抜で、屋外の明るい光のもとで覆輪や赤い発色が冴えます。チタノタが「彫刻のような棘」なら、五色万代は「鮮やかな色のアガベ」と言い換えられます。

耐寒性も対照的です。チタノタは寒さに弱く冬は室内に取り込むのが基本ですが、五色万代は親種ロファンサ譲りで寒さに強く、中間地〜暖地なら屋外で冬越しできる地域が多い品種です。選び方の目安はシンプル。室内でじっくり棘を仕立てたいならチタノタ屋外やベランダで、手をかけすぎずに鮮やかな斑入りアガベを育てたいなら五色万代。チタノタ系の品種は アガベ チタノタ図鑑 でまとめているので、両方を見比べて自分のスタイルに合う方を選んでみてください。

屋外で育てる|耐寒性と置き場所

CORE TECHNIQUE
五色万代は「明るい屋外+乾燥」で斑を美しく保つ
原則①「よく日に当てて発色させる」。光量が足りないと覆輪の黄色が冴えず徒長する。屋外の明るい光が基本だが、斑入りは葉焼けしやすいので盛夏は遮光する。

原則②「乾かしてから水をやる」。岩場の原種ゆずりで過湿が苦手。
  • 水は「量」より「乾かす時間」を意識する
  • 冬も寒暖差に当てた方が締まる。室内のLED下に取り込む必要はない

置き場所・日当たり

一年を通して日当たりと風通しの良い屋外が基本です。日照が不足すると覆輪の黄色がぼやけ、間延びして徒長しやすくなります。しっかり日に当てるほど斑のコントラストが冴え、葉先や覆輪が赤く色づきます。ただし斑入りの葉は緑葉より葉焼けに弱いため、真夏の強い直射では葉が傷むことがあります。盛夏は明るい日陰や30〜50%程度の遮光を併用し、急に強光下へ移すときは少しずつ慣らすと安心です。

水やり

乾燥に強いので乾かし気味に管理します。春〜秋の生育期は、土が完全に乾いてから2〜3日おいてたっぷりと。秋〜冬はさらに控えめにし、乾いてから1週間ほど待ってから少量にとどめます。鉢内が長く湿った状態が続くと根腐れの原因になるので、「水を与える量」より「しっかり乾かす時間」を意識するのがコツです。夏の高温多湿は蒸れにつながりやすいので、梅雨や秋の長雨の時期は、鉢なら雨の当たらない風通しの良い場所へ移すと安心です。

耐寒性・冬越し

親種ロファンサ譲りで耐寒性は高く、目安は約-5℃前後(出典により幅があり、お住まいの環境で要確認)。中間地〜暖地の平地なら、強い霜と冬の長雨さえ避ければ、屋外で冬越しできる地域が多い品種です。ただし霜に直接当たると葉が傷むため、冷え込みが厳しい日や強い霜・降雪のときは、軒下に移す・簡易的に不織布などで覆うといった「冬の軽い保護」で対応します。海外の資料では短時間なら -9〜-15℃ 程度まで耐えるとするものもありますが、これは原種ベースの数値で、屋外越冬の可否はお住まいの地域で必ず確認してください。チタノタのように室内のLED下へ取り込む必要は基本的になく、むしろ冬も屋外の寒暖差に当てた方が、間延びせず締まった株姿を保てます。

用土・植え替え・肥料

用土は水はけを最優先に、軽石・日向土を多めに配合した乾きやすい土が向きます。地植えにする場合も、もとの土が重い(粘土質)なら、直径20cm・深さ25cmほど掘り返して砂利や軽石を混ぜ、排水性を上げてから植え付けましょう。植え替えは生育期の春〜初夏が適期で、根詰まりや子株でこんでくる前に一回り大きな鉢へ。肥料は基本的に少なめで構いません。与えすぎると葉が間延びして斑も冴えにくくなるため、春〜夏に控えめに施す程度にすると、引き締まった姿に育ちます。

鉢植えと地植え、どちらで育てる?

  • 鉢植え:冬や長雨のときに移動できるのが最大の利点。寒冷地や、霜・降雪のある地域はこちらが安心。中型でサイズも扱いやすく、斑の良い株を見せて飾るのに向く。水はけの良い用土で、子株でこんできたら植え替える。
  • 地植え(ドライガーデン):のびのび育ち、群生して見ごたえのある株姿になりやすい。中間地〜暖地の比較的暖かい地域で、水はけの良い場所が向く。植え付け時に土壌の排水性を必ず改善しておく。明るい黄色の斑がドライガーデンの差し色になる。

迷ったら、まずは鉢植えで一冬越させて、自分の環境での寒さの感触をつかんでから地植えに切り替えるのがおすすめです。斑入りは強光や凍結のダメージが緑葉より目立ちやすいので、最初は無理をしないのが失敗しないコツです。

アガベ 五色万代の親種ロファンサがテキサスの丘で自生する群落と花茎
親種ロファンサが屋外で群生する様子。乾いた丘陵地で群落をつくる丈夫さが五色万代にも受け継がれている(© Reid Hardin / iNaturalist, CC BY 4.0)

よくある失敗と対処

⚠️
「縞斑」「錦」表記は斑の質をよく確認
同じ五色万代でも、覆輪が主体のもの、中斑が強いもの、「縞斑」「特殊錦」と銘打った選抜まで幅があります。価格も大きく変わるため、学名・株姿の写真・斑の入り方を必ず確認してください。
  • 覆輪の黄色がぼやける・徒長する → 日照不足が原因。より日当たりの良い場所へ移し、しっかり日に当てる(盛夏は遮光)。
  • 斑入りの葉が白く焦げる(盛夏) → 斑入りは葉焼けに弱い。真夏の強い直射を避け、遮光を併用する。
  • 全体が緑に戻る(先祖返り) → 斑入り植物に起きやすい現象。緑だけの子株を外し、斑の良い部分を残して更新する。
  • 根腐れ・株元が柔らかい → 水のやりすぎ・排水不良。乾かし気味+水はけの良い用土に切り替える。
  • 冬に葉が傷む → 耐寒性は高いが、強い霜・凍結や冬の長雨で傷むことはある。霜よけ・雨よけで対応。

五色万代のYahoo!オークション落札データ・相場分析

Aucfree(無料オークション履歴)で確認できる範囲のデータをもとに、五色万代の落札傾向と相場感を整理します。価格は株のサイズ・斑の質・仕立てで大きく変わるため、ひとつの値段ではなく「数」と「推移」で見るのがおすすめです。なお以下の落札数は「アガベ 五色万代」検索に一致した総件数で、表記揺れや関連ワード、まとめ売り・ハイブリッド株などにより別品種を含むことがあります。’Quadricolor’ 単独の正確な数ではなく、相対的な目安としてご覧ください。

集計期間
2025/01〜2026/04
Aucfree無料検索の範囲
全期間の落札数
339件
検索ワード一致を含む概算
平均落札価格
約1,485円
全期間平均
高額落札率
3.2%
1万円超の割合

五色万代の月別 落札数の推移

Yahoo!オークションにおける『アガベ 五色万代』の落札数を月ごとに集計してプロットしました。
落札数の推移から、市場での注目度や流通量の変化を確認できます。検索用ワードによる対象を集計から除外していないため、実際の落札数とは一致しません。


※ 株の人気を測る目的のため、売買価格よりも落札数の推移を重視しています。
※ Yahoo!オークションでの購入は偽物・別種混入の可能性があるため、推奨していません。
※ 検索用ワードによるカウントも含みます。

価格帯で見る流通

全期間の落札(339件・検索一致の概数)を価格帯で分けると、3,000円以下が約78%を占め、子株や小〜中苗を中心に手に取りやすい価格帯が大半です。一方で1万円超の高額株は3.2%とごく一部で、その多くは縞斑・特殊錦などの斑の良い選抜や、親株サイズの大株です。流通量は月あたり数十件と、ホリダなどの定番種に比べると限定的で、斑入り園芸選抜らしい「数は多くないが安定して出回る」傾向が読み取れます。

価格帯別の落札数(2025/01〜2026/04・全339件)
〜1,000円
151件 / 45%
1,001〜3,000円
114件 / 34%
3,001〜10,000円
63件 / 19%
10,001円〜
11件 / 3.2%
中心は3,000円以下。子株・小苗が中心で入手しやすい

高額落札 Top3

TOP 12025/04/20
13,500円
アガベ 五色万代 縞斑(選抜株)
斑の入り方を選抜した「縞斑」の高額株
TOP 22025/04/01
12,500円
アガベ 五色万代 Agave lophantha
仕立ての良い斑入り単株
TOP 32025/06/29
7,750円
Agave lophantha 五色万代 ロックガーデン向け
地植え向けの充実株

※ 高額落札Top3はAucfreeの検索結果から抽出した候補です。ハイブリッド株・まとめ売り・別種主体の出品は除外しています。縞斑・特殊錦などの斑の良い選抜や、親株サイズの大株による価格上昇は補正していません。
※ Aucfree履歴ページは将来閲覧できなくなる可能性があります。価格保証や購入推奨ではなく、過去の市場熱量を見るための参考データとして掲載しています。

株を選ぶときは、(1)斑のバランスが良く緑に戻りかけていない、(2)葉が間延びせずロゼットが締まっている、(3)株元がぐらつかず根が張っている、の3点を見ると失敗しにくくなります。具体的な購入先や選び方の詳細は アガベの購入ガイド を参考にしてください。

まとめ|次に読む

SUMMARY
アガベ 五色万代 — 覚えておきたいこと
  • 素性:丈夫な原種ロファンサから生まれた斑入りの園芸品種(’Quadricolor’=四色)
  • 特徴:中斑・黄色い覆輪・赤い鋸歯が重なる派手な縞。強光で赤く発色
  • 育成:屋外・日当たり・乾かし気味。耐寒約-5℃で冬越しもしやすい(盛夏は遮光)
  • チタノタとの違い:棘を作り込む室内品種ではなく、斑を楽しむ屋外の斑入り品種
  • 相場:中心は3,000円以下の入手しやすい帯。縞斑・特殊錦は高額化
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