図鑑 – アガベチタノタ姫厳竜 – 品種紹介

姫厳竜 / Dwarfの株紹介

はじめに

アガベ・チタノタ『姫厳竜』は、アガベの中でも特にコンパクトで美しい品種として人気を集めています。

『姫厳竜』は農大で厳竜から矮小選抜された品種です。「姫」という名前が示す通り、通常のチタノタよりも小型でコンパクトな成長を見せるのが特徴です。

姫厳竜の特徴

コンパクトなサイズと美しいフォルム

姫厳竜は、コンパクトなサイズ感が最大の特徴です。丸みを帯びたフォルムに、荒々しい鋸歯がついた葉が重なり合い、その姿は非常に力強い印象を与えます。

矮小タイプでありながら、成長は緩やか。
T字型の肉厚な葉が特徴で、葉の中央が太く、根元にかけて細くなる独特な形状を持っています。
荒々しい鋸歯が葉の周囲に見られ、特にサイドに2～3本の太めの鋸歯が目立ちます。

肉厚な葉と水分管理

姫厳竜の葉は、非常に肉厚で水分を多く含む性質を持っています。このため、水やりのタイミングが重要になります。

水を与えると、葉がふっくらと膨らむため、葉の厚みを見ながら適切な水やりを行うことが大切です。
しっかりと光を当てた状態で乾燥気味に育てることで、よりメリハリのあるボール型に近い株姿に成長します。

鉢に合わせた成長

姫厳竜は、育てる環境によって鉢の大きさに応じて成長する特徴があります。小さめの鉢に植えることで、よりコンパクトに仕上がります。

小さな鉢：コンパクトでまとまりのある成長。
大きな鉢：比較的大きく成長することもありますが、基本的にはコンパクトさを維持します。

子株が出やすい

もう一つの魅力は、子株が出やすいことです。成長する過程で頻繁に子株を吹くため、繁殖も楽しめます。

頻繁に子株が出るので、株数を増やしたり、友人に分けたりすることも可能です。

姫厳竜とドワーフの違い

『姫厳竜』は、時にドワーフ チタノタと呼ばれることもありますが、全てのドワーフが姫厳竜というわけではありません。これは注意が必要な点です。

ドワーフタイプは矮小性を持つチタノタ全般を指しますが、姫厳竜はその中でも特に人気のある選抜種です。
種子販売の際に「ドワーフ」とされている場合、姫厳竜が親と限らないので同じ形質を持つわけではありません。

まとめ

アガベチタノタ姫厳竜は、そのコンパクトで美しいフォルムと荒々しい鋸歯が魅力の品種です。育てやすさもあり、初めてのアガベとしてもおすすめです。水やりのタイミングや光の管理に気をつけることで、長く付き合える楽しむことのできる株姿に成長していくでしょう。子株が頻繁に出ることも育てる楽しさの一つです。

姫厳竜の魅力を存分に楽しみながら、ぜひ育ててみてください！